印タタ・モーターズ傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)は11月24日、イングランド中部ウェスト・ミッドランズ州にあるエンジン工場「エンジン・マニュファクチャリング・センター(EMC)」の生産規模を倍増する計画を発表した。EMCで生産するエンジンを搭載するモデルの増加に伴い生産能力を増強する。4億5,000万ポンドの投資プログラムの一環として実施する。
EMCはJLRが約5億ポンドを投じて建設したエンジン工場で、自社で設計・開発した低燃費エンジン「インジニウム(Ingenium)」を生産している。インジニウムは2015年4月からジャガー「XE」に搭載されており、その後ランドローバー「ディスカバリー・スポーツ」にも採用された。EMCの操業開始からこれまでの累計生産は5万基に達している。
EMCで生産するエンジンは、ランドローバー「レンジローバーイヴォーク」、ジャガーの新型「XF」、ジャガー初のSUVモデル「Fペース」にも搭載する予定。EMCの従業員数は現在700人。増産計画により数百人を新たに雇用する見通し。