スウェーデンの乗用車大手ボルボ・カーズは11月20日、次世代技術で米マイクロソフトと協力すると発表した。マイクロソフトが開発した頭部装着(ヘッドマウント)型コンピューター「ホロレンズ」を販売に活用する事例を米ワシントン州レドモンドにあるマイクロソフト本社で披露した。自動運転技術やコネクテッドカー(ネット接続型自動車)でも協力する方針を示している。
マイクロソフト本社では、顧客が「ホロレンズ」を装着すると、拡張現実感(AR)により購入を希望するモデルが3次元で目の前に現れ、さまざまな装備やオプションを選択できるシステムを紹介した。顧客のモデルや装備に関する理解が高まる利点がある。また、「ホロレンズ」を使用すれば小規模ショップや路上などでも自動車販売が可能になり、販売チャネルの幅が広がる。
「ホロレンズ」を使用して自動運転技術を3次元で体験するといった活用方法もある。コネクテッドカーでは、データを活用した新しいサービスの開発などで協力する。