メディア調査会社のニールセン・メディア・リサーチによると、ドイツ自動車業界の2015年7‐9月期の国内広告投資(新聞・雑誌・テレビ・ラジオのいわゆるマス4媒体と屋外広告、映画館広告、オンライン広告)は5億450万ユーロとなり、前年同期に比べ5.7%増加した。
媒体別では、テレビが1億5,910万ユーロ(前年同期比7.6%増)最も多く、2位は新聞の9,960万ユーロ(4.6%増)だった。伸び率が最も大きかったのはオンライン広告で前年同期比11.2%増の9,070万ユーロに拡大した。屋外広告(看板、柱巻き広告など)は前年同期比9.5%減の2,020万ユーロに縮小した。
メーカー別では、フォルクスワーゲン(VW)グループが前年同期比135.3%増の9,380万ユーロで首位となった。ただ、業界では、排ガス不正問題の影響を受けて、VWグループの広告投資は縮小するとの見方が強い。
モデル別では、オペル「コルサ」が3,830万ユーロで最も多かった。
ニールセンは独業界紙『アウトモビールボッヘ』の委託を受けて、二輪車、キャンピングカー、乗用車、商用車、タイヤ・付属品など自動車業界の広告投資動向を定期的に調査している。