独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は18日、ルアンダにモビリティサービス子会社フォルクスワーゲン・モビリティ・ソリューソンズ・ルアンダを設立したと発表した。サブサハラ(サハラ砂漠以南のアフリカ)における事業を強化する。
新子会社は主に、アプリベースのモビリティサービスを提供していく。年内に、首都キガリでカーシェアリングサービスを開始する。さしあたりVWブランドの車両約150台を投入する予定。これに続いて、ライドヘイリングも開始する計画で、同サービスにも約150台を投入する予定。
モビリティサービスに投入する車両は、現地で組み立てる。首都キガリに組み立て工場を整備する計画で、現地提携先のCFAOとすでに趣意書を締結した。2018年半ばから組み立てを開始する予定。まずは、VW「ポロ」と「パサート」を生産する計画。当初は数百台から開始し、段階的に生産規模を年5,000台に引き上げていく。
モビリティサービス用のアプリも現地の新興企業がプログラミングする。VWは、今回の計画により、将来的にVWおよび提携企業で最大1,000人の雇用を創出できると見込んでいる。投資は約2,000万米ドルとなる。
VWグループでは、子会社のVW南アフリカがサブサハラ地域を統括している。VWグループの当該地域の事業には49カ国が含まれており、人口規模としては約9億2,000万人となる。