AGC、ベルギーの開発拠点を竣工

AGC(東京都千代田区)は18日、ベルギーのゴスリーで自動車用ガラスアンテナの開発拠点となる電波暗室の建設が完了したと発表した。これにより、日米欧の3極による自動車用ガラスアンテナの開発体制が整った。

電波暗室は、外界からの電磁波を完全に遮断した施設で、電子機器から放出される電磁波の特性を測定・評価することができる。AGCはすでに、日本の愛知工場と相模工場、米国のミシガンにも自動車用ガラスアンテナの開発拠点を持っている。

AGCグループは、モビリティ分野を戦略事業の一つに位置付けている。あらゆるものをネットワークでつなぐモノのインターネット(IoT)の時代において、自動車においてもV2X(車車間、路車間)通信の重要性は高まっており、自動車用ガラスは、受発信アンテナの搭載や電波の出入り口としての役割が増している。AGCは欧州拠点の建設により、各種電波の受信や高速通信に適したガラスアンテナをデザイン・設計するための開発体制を強化した。

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