独レンタカー最大手のシクストは18日、2018年の売上高が前年比12.6%増の29億3,000万ユーロとなり、5年連続で過去最高を更新したと発表した。大幅増収には、西欧やアメリカ市場におけるレンタル・リース事業の好調が寄与したほか、カーシェアリング合弁会社「ドライブナウ」の持ち分をBMWに売却したことも大きい。
レンタル事業の売上高は前年比14.2%増の21億3,000万ユーロとなり、当該事業の国外売上比率も57.8%(前年:53.8%)に拡大した。リース事業の売上高は前年比5.4%増の4億6,790万ユーロだった。また、「ドライブナウ」の売却益(1億9,780万ユーロ)を含まない営業利益(EBITDA、調整済み)でも前年比17.2%増の3億3,3670万ユーロに拡大した。
シクストのエーリッヒ・シクスト社長は2018年の好業績を評価するとともに、今後もヨーロッパ最大のモビリティ・サービスプロバイダーとして国外事業とデジタルサービス事業を強化していく、と語った。同社は19年も増収増益を見込む。独自のプラットフォーム「シクスト・ワン(Sixt One)」をベースにした携帯アプリの導入など多様な革新的なサービスを提供することでさらなる成長を追求していくとした。