PSA:仏PSAがモロッコ新工場を開所、プジョー「208」を生産

仏自動車大手のPSAグループは20日、モロッコ北西部のケニトラで新工場の操業を開始したと発表した。2020年半ばを目途に年産台数を20万台に引き上げ、世界80カ国の市場に供給する計画。当初の生産モデルは小型車のプジョー「208」で、電気自動車(EV)とエンジン車の両方に対応したコモン・モジュラー・プラットフォーム(CMP)を採用する。

稼働式典には同国のモハメッド6世国王も臨席した。PSAで中東・アフリカ地域を統括するジャン・クリストフ・ケマー執行役員は、「モロッコは中東・アフリカ地域の中心であり、PSAにとり戦略的な市場だ。我々はモロッコ政府のサポートを得て同国の自動車産業と独自の協力関係を築いている」と述べた。

PSAは2015年6月にモロッコ政府とケニトラ工場の建設で合意した。カサブランカに研究開発センターを開設している。また、同社がアフリカで提携する62の現地サプライヤーのうち、27社がケニトラ工場と取引関係にある。

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