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2020/1/17

企業情報 - 自動車メーカー

VWの自動運転開発子会社、シリコンバレーに新拠点

この記事の要約

子会社VWAT には、VWグループ内の「レベル4」以上の自動運転システム開発を集約する。

4カ所のセンターを通して、VWグループの自動運転分野の開発業務を統括・調整していく。

VWグループは、自動運転車の最初の実用は、例えば、自動運転タクシーや自動運転車による輸送サービスなど、商業分野で実現すると見込んでいる。

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は9日、2019年に設立した子会社フォルクスワーゲン・オートノミー(VWAT)が米カリフォルニア州に自動運転の研究開発を行うコンピテンスセンターを開設すると発表した。VWは自動運転システムの開発で2020年代の半ばまでに市場投入できる水準を目指している。子会社VWAT

には、VWグループ内の「レベル4」以上の自動運転システム開発陣を集約する。

新拠点は、シリコンバレーのベルモントにある米国法人フォルクスワーゲン・グループ・オブ・アメリカのイノベーション・エンジニアリング・センターに置く。年内にもシステム技術やシステムアーキテクチャの専門家50~100人が同拠点で業務を開始する予定。

VWATは現在すでに、ドイツのヴォルフスブルクとミュンヘンにオフィスを持つ。カリフォルニア州の新拠点に加え、中国にも近くコンピテンスセンターを開設する計画。4カ所のセンターを通して、VWグループの自動運転分野の開発業務を統括・調整していく。

小型商用車で自動運転の最初の実用化を見込む

VWグループは、自動運転車の最初の実用化は、例えば、自動運転タクシーや自動運転車による輸送サービスなど、商業分野で実現すると見込んでいる。このため、VWATはVWグループの小型商用車ブランドであるフォルクスワーゲン・ヌッツファールツォイゲ(VWN)の車両に採用するシステムを開発する。

VWNは、自動運転、「サービスとしてのモビリティ(Maas:Mobility-as-a-Service)」、「サービスとしてのトランスポート(Taas:Transport-as-a-Service)」におけるVWグループのリードブランドに位置づけられている。

VWNは2018年に約50万台を出荷し、世界に従業員2万4,000人(うち、ドイツのハノーバーは約1万5,000人)を抱えている。

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