独自動車大手のダイムラーは8日、メルセデスベンツと中国の浙江吉利控股集団(Geely)が合弁会社スマート・オートモービルを設立したと発表した。すでに当局の事業認可も取得した。新合弁会社は、超小型車ブランド「スマート」のグローバル事業を展開していく。スマートをプレミアムクラスの純粋な電気駆動のコネクテッドカー(つながる車)として特徴づけていく方針を示している。
合弁会社の資本金は総額54億元。折半出資で、メルセデスベンツと吉利がそれぞれ27億元を出資した。なお、メルセデスベンツの資本の大部分は、スマートのブランド(商標)やデザイン権をあてる。本社は杭州湾沿いの寧波市に置き、販売統括拠点を中国とドイツに持つ。
新世代のスマートは、世界にあるメルセデスベンツのデザイン・ネットワークが設計し、吉利の世界的なエンジニアリング・ネットワークを通して開発する。生産は中国で行う。合弁会社では生産モデルのカテゴリーをBセグメントにも拡大する方針。