スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは7日、2019年の世界販売が前年比9.8%増の70万5,452台となり、初めて70万台を超えるとともに過去最高を記録したと発表した。SUVラインナップを中心に、欧州、中国、米国の主要市場の販売が好調で全体を押し上げたほか、電気駆動モデルも伸びた。記録更新は6年連続。12月単月でも23.4%増の7万4,239台に拡大した。
19年の販売台数を地域別にみると、欧州が前年比7.2%増の34万605台と最も多く、主力のドイツ市場では5万台以上を販売した。中国(15万4,961台、18.7%増)と米国(10万8,234台、10.1%増)も二桁増と絶好調だった。「XC60」、「XC40」、「XC90」のSUV3モデルのほか、中国では大型セダン「S90」が、欧州では「S60エステート」が人気だった。
モデル別にみると、最も売れたのは「XC60」の20万4,965台。これに「XC40」(13万9,847台)、「XC90」(10万729台)が続いた。電気駆動車の需要も旺盛で、プラグインハイブリッド車(PHV)は前年比22.9%増の4万5,933台に拡大した。
12月の販売を地域別にみると、欧州が前年同月比16.1%増の3万4,224台と好調。中国(42.5%増、1万6,908台)、米国(40%増、1万2,360台)も順調に販売を伸ばした。