ドイツのフランクフルト検察局は21日、ディーゼルエンジンを不正に操作する装置を搭載した疑いで三菱自動車の現地法人および子会社、自動車部品大手2社の国内拠点10カ所を家宅捜査した。
当局によると、捜査の対象となっているのは、排ガス規制「ユーロ5」と「ユーロ6」に対応した1.6リットル(2015年9月以降)および2.2リットルのディーゼルエンジン(2012年11月以降)。
メディア報道によると、当該エンジンでは、不正な装置の搭載により、排ガス試験と実際の走行時で排ガスに含まれる有害物質量が異なるように操作した疑いがある。
家宅捜査を受けたのは、ヘッセン州、ニーダーザクセン州、バイエルン州、ノルトライン・ヴェストファーレン州の計10カ所で、うち、自動車部品大手コンチネンタルのハノーバー、フランクフルト、レーゲンスブルクの3拠点が含まれている。
コンチネンタルはメディアに対し、3拠点で捜査が行われた事実を認めている。また、同社は証人として捜査に協力しているとした。