欧州研究プロジェクト、10nm以下の微粒子の測定技術を開発

オーストリアのグラーツ工科大学の研究チームはこのほど、粒径が10ナノメートル(nm)以下の有害物質の測定技術を開発したと発表した。欧州連合(EU)の研究・技術開発枠組み計画「ホライズン2020」の支援を受けて実施した共同プロジェクト「DownToTen」によるもので、グラーツ工科大学の台上試験(ローラーテストベンチ)だけでなく、路上走行試験(RDE:Real

Driving

Emission)でも測定値の安定性が確認された。

欧州連合の排ガス規制「Euro-6d-Temp」では、粒径23nm以上を測定している。研究チームが開発した方法では、これまで測定が困難だった微粒子も測定することができる。

プロジェクトの実施期間は2016年10月1日~2019年9月30日まで。プロジェクト予算は約414万ユーロで、EUが全額を支援した。

プロジェクトパートナーは下記の通り:

グラーツ工科大学・電気測定・センサー技術研究所(オーストリア)/グラーツ工科大学・内燃機関・熱力学研究所(オーストリア)/テッサロニキのアリストテレス大学(ギリシャ)/AVL

List

GmbH(オーストリア)/Centro

Ricerche

FIAT

S.C.P.A.(イタリア)/Ricardo

plc(イギリス)/欧州委員会の共同研究センター(JRC)(イスプラ、イタリア)/タンペレ応用科学大学(フィンランド)/ミュンヘン工科大学(ドイツ)

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