仏自動車大手のPSAグループは5日、顧客が充電機器を容易に導入できるソリューションを開発したと発表した。個人や法人の設備導入のハードルを下げて電動車普及を促進する狙いがある。PSAのディーラーを通じて導入手続きが完了する「ワンストップ」方式が特長で、PSAグループの全ブランドが対象となる。
ソリューションは一戸建て住宅や集合住宅、オフィスビルでの設置を想定している。PSAは顧客に対し、◇ディーラーにおけるPSA認定の充電設備の購入◇オンラインを通じた設備導入の可能性調査◇専門知識を持った技術スタッフによる設置作業◇コールセンターとアフターサービスの提供――など利便性を重視している。
PSAは同事業の実施にあたり、オランダのEVボックス、タイのデルタ・エレクトロニクス、伊エネル・エックス、英ポッドポイントなどの充電インフラ事業者などと提携してソリューションを開発した。また、顧客への充電機器設置に向けては、ドイツ、オーストリア、ベルギー(含ルクセンブルク)、スペイン、ポルトガル、フランス、イタリア、オランダ、ポーランド、英国など各国の事業者と提携した。