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2020/3/27

企業情報 - 部品メーカー

自動車・部品メーカー、医療用品を生産=独紙

この記事の要約

同紙によると、独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは3月初めから中国でマスクを生産している。

中国では、新型コロナウイルスの感染が確認されて以降、従業員のマスク着用が義務化されたためで、マスクを着用しないと生産を停止しなければならない。

独バイエルン州の自動車部品メーカー、ツェッテル・オートモーティブは、州政府の委託を受け、マスクを生産する。

欧州の自動車・部品メーカーがマスクなどの医療用品の生産を始めているもようだ。独業界紙『オートモビルボッヘ』(25日付、電子版)が報じた。

同紙によると、独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは3月初めから中国でマスクを生産している。設備を購入し、1日あたり約9万~10万枚を生産している。ZFは中国の約40工場に従業員1万4,000人を抱えている。中国では、新型コロナウイルスの感染が確認されて以降、従業員のマスク着用が義務化されたためで、マスクを着用しないと生産を停止しなければならない。マスクの内製化により、少なくとも4時間毎に従業員がマスクを交換できるようになった。

独バイエルン州の自動車部品メーカー、ツェッテル・オートモーティブは、州政府の委託を受け、マスクを生産する。同社は通常、シートカバーを生産している。バイエルン州のフリースメーカー、ザンドラーからマスク100万枚分の材料供給を受ける。生産したマスクは、連邦技術支援庁(THW)を通して病院や診療所、介護施設などに配布される。

また、dpa通信によると、欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、自社工場でマスクを生産し、医療従事者に配布する意向。アジアの工場で生産する計画で、1カ月あたり100万枚以上の生産を目指しているという。

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