独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は2日、独自開発したハイブリッドおよびフル電気駆動動力システムのコンセプトを発表した。これにより、二酸化炭素(CO2)排出量のさらなる削減を求める顧客の要望に応えていく。
同社の動力システムはコンパクトな設計が特長。モジュール式のため拡張性が高く、顧客の要望に応じて柔軟なコンポーネント構成が可能となる。通信制御インターフェースの「CAN J1939」と機械的インターフェースの「SAE 1」を装備しており、外部コンポーネントを柔軟に込み込むことができる。
同社のハイブリッドシステムはCO2を最大92%削減できる。油圧ショベルカー、ダンプトラック、移動式クレーンなどのほか、船舶用動力パワーシステムとして活用できる。
完全電気駆動システムは出力密度とエネルギー効率が高い。再生可能エネルギー源の電力を使った場合、CO2を最大98%削減できる。荷役機械のリーチスタッカーやストラドルキャリア、掘削機などのほか、観光船やロードフェリー、巡視船などの動力パワーに最適という。