欧州商用車販売、5月は44.4%減少

欧州自動車工業会(ACEA)は24日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2020年5月の商用車新車登録が10万9,431台となり、前年同月に比べ44.4%減少したと発表した。5月は多くの国で新型コロナウイルスの感染拡大防止策が緩和されたため、4月(67.0%減)に比べると落込み幅は鈍化している。ただ、すべてのEU加盟国、車種カテゴリーで2桁の減少となった。1~5月の累計は、前年同期比36.7%減の58万3,238台だった。

5月の主要国の登録台数は、スペイン(59.0%減)、ドイツ(47.9%減)、イタリア(36.5%減)、フランス(35.0%減)のいずれも大幅に落ち込んでいる。ドイツは唯一、4月(45.1%減)に比べ減少幅が悪化した。

カテゴリー別では、3.5トン以下の小型商用車は前年同月比41.3%減の9万2,604台だった。3.5トン超の中・大型トラックは前年同月比56.9%減の1万5,244台となり、11カ月連続の減少となっている。16トン以上の大型トラックは前年同月比59.7%減の1万1,783台。ただ、キプロス、ギリシャでは、前年同月を上回った。

バスも前年同月比56.5%減の1,583台と大きく落ち込んでいる。なお、キプロス、チェコ、フィンランド、スウェーデンの4カ国では、登録台数が増加した。他のEU加盟国はいずれも2桁の減少だった。

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