独自動車照明・電子部品大手のヘラーは19日、中国の自動車部品大手、敏実集団有限公司(ミンス)と現地合弁会社の設立で合意したと発表した。レドーム(レーダーの保護カバー)やイルミネーション付きロゴ需要の増加を受け、これら部品の開発と製造販促を進める。敏実集団の中国市場での強みとヘラーの技術ノウハウを組み合わせ、レドーム事業を強化するのが狙い。当局の承認を経て、今年秋から操業を開始する予定。
新会社の名称は「ヘラー・ミンス嘉興オートモーティブパーツ」。両社の折半出資とし、浙江省嘉興市にある敏実集団の既存施設内に拠点を置く。従業員は当初約80人でスタートし、来年以降、生産能力を増強していく計画だ。当初は中国国内で事業を展開し、将来的には海外進出も視野に入れる。
レーダー技術をベースにした運転支援システムの市場規模が拡大しており、レドームの需要は今後も増加が見込まれている。