独ヘラー、フロントカメラソフトウエア事業をVW子会社に売却

独自動車用照明・電子部品大手のヘラーは9 月29日、フロントカメラソフトウエア事業および当該事業に属する試験・検証業務を独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の子会社Car.Software Orgに売却すると発表した。取引額は約1億ユーロ。売却手続きは、カルテル当局の認可を経て、2021年第一四半期に完了する見通し。

売却対象となる事業は、ヘラーの100%子会社でベルリンに本社を置くヘラー・アグライア・モバイル・ビジョン(以下、ヘラー・アグライア)に属しており、同社の従業員の約半数がCar.Software Orgに移籍する。

ヘラーのロルフ・ブライデンバッハ社長は今回の事業売却について、同社では事業管理の戦略として、◇技術における主導的な地位◇市場シェアにおける主導的な地位◇一定の財務指標の達成――の3項目のうち1項目も満たせない事業は継続しない方針としている、と述べたうえで、フロントカメラソフトウエア事業は巨額の投資が必要なため、事業リスクが高いと判断した、と説明した。

ヘラー・アグライアの事業のうち、エネルギーマネジメント、照明制御、ピープルセンシング(乗客数や顧客数などをカウントするセンサー)は引き続き同社に残る。

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