独自動車照明・電子部品大手のヘラーが9月24日発表した2020/21年度の第1四半期決算(6-8月期)における営業利益(EBIT、調整済み)は5,600万ユーロにとどまり、前年同期比で49.2%減少した。為替変動・ポートフォリオ調整後の連結売上高は10.6%減の13億6,700万ユーロ。売上高営業利益率も7.3%から4.2%に悪化した。
為替損益や卸売事業売却を考慮した名目売上高は14.4%減の13億4,400万ユーロ、営業損益(EBIT)は203.8%減の1億1,500万ユーロの赤字、営業利益率は7.1%からマイナス8.6%にそれぞれ大きく落ち込んだ。
部門別売上高は、主力の自動車部門が12億ユーロ(12.6%減)、アフターマーケット部門が1億1,000万ユーロ(6.7%減)、スペシャルアプリケーション部門は7,500万ユーロ(2.8%減)と軒並み後退した。EBITは自動車部門が4,100万ユーロ(営業利益率3.5%、縮小幅3.4ポイント)、スペシャルアプリケーション部門は700万ユーロ(同9%、縮小幅2.4ポイント)に落ち込んだ一方、アフターマーケット部門は1,100万ユーロ(同9.6%、拡大幅0.2ポイント)に伸びた。
今年度(2020年5月末)の業績見通しについて同社は、市場にコロナ危機からの回復兆候が見られるため今後数カ月は比較的明るいが、将来的な不確実性は依然高いと指摘。為替変動・ポートフォリオ調整後の連結売上高は56億ユーロ~61億ユーロ、営業利益率は4%~6%になるとする従来予測を堅持した。