欧州委員会は9月29日、独自動車部品大手のブローゼ、キーケルトに対して、クローザー(開閉)システムをめぐるカルテルで総額約1,800万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。カナダのマグナもカルテルに関与していたが、欧州委に通報して摘発に協力したため、制裁を免除された。
欧州委によると、ブローゼは2010年8月から11年2月にかけて、ダイムラーの一部の車種に供給する窓ガラス開閉装置などの販売でマグナとカルテルを結んでいた。キーケルトは09年6月~12年5月にダイムラー、BMW車向けのドアロック、ストライカーをめぐるカルテル行為があった。こちらもマグナが関与していた。制裁額はキーケルトが1,497万1,000ユーロ、ブローゼが322万5,000ユーロ。
欧州委はマグナが自主的にカルテルを通報したことを受けて、15年5月から調査を続けていた。