独コンチネンタル、新しいトランスミッション制御ユニットを市場投入

独自動車部品大手のコンチネンタルは5日、同社のパワートレイン事業であるヴィテスコ・テクノロジーズ(以下、ヴィテスコ)が新しいトランスミッション制御ユニットを市場投入したと発表した。

新製品はオーバーモールディング・コントロールエレクトロニクスと呼ばれるもので、従来の制御ユニットに比べ約45%軽く、堅牢性も向上した。製造工程数が大幅に少ない利点もある。

従来の電子制御ユニットは、電子機器がハウジング内に配置されていた。これに対し、オーバーモールド加工では、プリント回路基板上に配置された電子部品が完全に樹脂に埋め込まれる状態となる。ハイテク部品が樹脂でモールドされているため、強い振動への耐性が高まり、堅牢性が向上した。また、新製品の厚みは僅か7ミリメートルと、従来製品の1.5ミリメートルに比べ大幅に薄くなった。

当該製品は2020年春からドイツのニュルンベルク工場で生産しており、あるドイツの自動車メーカーに出荷している。当該自動車メーカーは、後輪駆動でオートマチックトランスミッションの様々な車両タイプの量産車にヴィテスコの新製品を採用している。

ヴィテスコは2021年初めから、現在ハンガリーのデブレツェンに建設中の新工場でも新製品の生産を開始する予定。

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