欧州委員会は13日、中国製のアルミニウム押出製品に暫定的な反ダンピング(不当廉売)措置を発動すると発表した。14日付で税率30.4~48.0%の反ダンピング関税を課す。
アルミ押出製品は自動車、建設、電子産業など幅広い分野で使われる。欧州委は2月、欧州の業界団体から中国製品が不当な廉価で大量に欧州に流入し、欧州の事業者を圧迫しているという苦情を受けたことから、反ダンピング調査を開始すると発表していた。
欧州委の調査は終わっていないが、現時点でダンピングの疑いが濃厚として、暫定的な反ダンピング措置の発動に踏み切った。適用期間は最長で4月まで。欧州委の調査でダンピングが正式に認定されれば、最長5年の正式な反ダンピング措置に切り替えることになる。