欧州商用車販売、9月は13.3%増加 1/5

欧州自動車工業会(ACEA)は10月23日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2020年9月の商用車新車登録が16万3,512台となり、前年同月に比べ13.3%増加したと発表した。9月は増加に転じたものの、1~9月の累計は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が大きく、前年同期比24.5%減の120万6,259台と、大幅に落ち込んでいる。

9月の大幅な増加には、商用車新車登録全体の84%以上を占めている小型商用車の販売好調が寄与した。9月の主要国の登録台数は、イタリア(17.8%増)、ドイツ(17.6%増)、フランス(15.1%増)が2ケタの増加となり、スペイン(6.6%増)も前年同月を上回った。

9月のカテゴリー別登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比15.7%増の13万7,740台と、2ケタの増加となった。販売増加は2020年に入り初めて。

3.5トン超の中・大型トラックも、前年同月比2.7%増の2万3,302台に拡大した。主に中型トラックが好調だった。16トン以上の大型トラックは、前年同月比1.7%減の1万8,788台にとどまった。2004年以降にEU入りした中東欧の新規加盟国(12カ国)の販売が低迷しており、中・大型トラックは前年同月比で7.7%減少、大型トラックも10.0%落ち込んだ。

バスは、前年同月比4.5%減の2,470台。主要国では、イタリア(49.7%減)とスペイン(41.3%減)が大幅に減少した一方、フランス(14.9%増)とドイツ(77.7%増)は大幅に伸び、バラツキが見られた。

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