デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズ(オランダ)は10月22日、英国の新興企業what3wordsの位置情報システムを同社のナビゲーションシステムに採用したと発表した。これによりヒア技術を導入している自動車メーカー(OEM)はwhat3wordsの詳細な位置特定機能を車載ナビに搭載できるようになる。
what3wordsのシステムは、地図を3平方メートルの正方形で区切り、各正方形を3つの言葉で定義する仕組み。同システムでは、従来の住所に比べ、面積の広い産業パークや工場、展示場などについて、搬入口の場所など、より細かく位置情報を特定することができる。例として、シカゴにあるヒアのオフィスの住所は「memory.traps.lease」となる。
地図上の場所を3つの単語のみで指定できるため、長い住所名の目的地であってもカーナビ等への入力を効率的に行える。また、公園や海水浴場といった住所の無い場所でも3平方メートル単位の精度で特定することができる。
what3wordsはこれまでに、メルセデス・ベンツ、タタ・モーターズ、DBシェンカーなどに採用されている。