英JLR、次世代モデルの軽量化に航空宇宙技術を活用

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は22日、航空宇宙技術を活用して車両の軽量化を目指す研究開発プロジェクトに参加していると発表した。次世代の軽金属や複合部材について、あらゆる天候や地形での使用を想定した性能試験を行い、軽量かつ堅牢な材料開発につなげる。プロジェクト期間は2年。ドイツのアルミメーカーと自動車メーカーの業界団体であるアルミ業界全国連盟(GDA)の主導で行われている。

性能試験はJLRの試験用車両を使い、北米全土で40万キロメートル以上を走行して行う。同車両に航空宇宙技術水準の高性能センサーと試験部材を組み込み、極端な環境下における材料の状態を継続的にモニターする。そこから得られる泥や塩分の影響、温度変化、複合部材の電解腐食作用など様々なデータを英国のJLRの開発チームが共有し、将来モデルの軽量化に役立てる。

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