米自動車大手フォードのドイツ法人フォード・ヴェルケは11日、新たな顧客サービスの提供に向けて、モビリティデータのプラットフォームを運営する独カルーゾおよびハイモビリティと協力すると発表した。コネクテッド車両から生成されるデータに対し、サービスプロバイダーとなる第3者企業(サードパーティ)が同プラットフォームを介してアクセスできるようにすることで、個々の顧客に応じたきめ細かなサービスを提供できるようにする。
カルーゾとハイモビリティは、データを経由するのみでデータの保存や加工は行わないニュートラル・サーバーとして機能する。第3者のサービス事業者は同サーバーを通してコネクテッド車両のデータを取得し、利用ベースの保険やメンテナンス予測、適切なロードサービスなどを提供する。サーバーはフォードから完全に独立しており、第3者企業は車両データに安全かつ公正にアクセスできる。データ提供についての決定権は顧客が持つ。
フォードは車載テレマティクスサービス「フォードパス・コネクト」を、欧州で販売される全ての新モデルで利用できるようにする方針。