独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは2日、同国中部エステルスンドの市内バスとして電気駆動低床式バス「スカニア・シティワイドLF」10台を供給すると発表した。スカニアは北欧の公共交通大手Vyグループと協力し、同市で電動バスの試験運用を実施してきた。Vyのバス事業部門Vy Bussは2017年から、同市でスカニアの電気バスを運行している。
スカニア・シティワイドLFは全長12.3メートル。供給する10台のうち7台は2021年7月から、残り3台は22年夏から運用される。将来的に、エステルスンドの市内バスの3分の1が電動化され、その他はバイオ燃料バスに置き換わる予定。
エステルスンドの人口は6万4,000人。市が実施したバス利用者の調査によると、78%が電気バスに「非常に満足」と回答したほか、66%は従来タイプのバスよりも電気バスが優れているとした。