印タタと韓国ポスコ、ハイパーループ向け鋼管の開発で協力

インド鉄鋼大手のタタ製鉄は9日、欧州子会社のタタ・スチール・ヨーロッパと韓国の同業ポスコが、超高速の次世代交通システム「ハイパーループ」用の専用鋼管の開発で協力すると発表した。最大直径3.5メートルの大口径チューブ(トンネル)に適した高品質の鋼管と、時速1,000キロメートルでの移動を可能にする革新的なチューブを開発する。

ハイパーループは真空近くまで減圧したチューブ内を磁気推進力で旅客・貨物カプセルを運行する交通システム。米テスラ・モーターズの社長として知られるイーロン・マスク氏が提唱している。空気抵抗が少ないことからカプセルを搬送するためのエネルギーが小さくて済み、最高時速も1,200キロメートルを可能とする。二酸化炭素(CO2)を排出しないため持続可能な交通手段としても注目されている。

ポスコはハイパーループ関連の研究で10年以上の実績を持つ。タタとの協力では構造の安定性と経済効率を確保するソリューションを開発する。

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