ボルボ・グループが物流テック企業に投資、アンバンドリングサービス提供で

スウェーデンの商用車大手ボルボ・グループは17日、傘下のボルボ・グループ・ベンチャーキャピタルを通じ、同国の物流テクノロジー企業アドナベム(Adnavem)に投資したと発表した。アドナベムは貨物輸送サービスのオンラインマーケットプレイス運営を通じ、物流業界におけるアンバンドリング(物流網や機能の分担)サービスを提供している。投資額は非公表。

ヨーテボリに拠点を置くアドナベムは2017年の設立。物流ネットワークと物流事業者の垂直統合的な仕組みを分解(アンバンドリング)することにより、荷主が物流プロセスの各過程で異なる事業者を選べるようにした。現在、北欧及びアジア地域で小口貨物のドアツードア輸送サービスを手掛けている。

ボルボ・グループ・ベンチャーキャピタルのヨハンソン統括責任者は、今回の投資は物流の効率化を通じて環境への配慮を強化するボルボの経営方針に沿ったものだと説明する。アドナベムのウラムスミル最高経営責任者(CEO)は「貨物の輸送プロセスのデジタル化と自動化を通じて物流全体の最適化を目指す当社にとり、今回のボルボの投資は成長加速に貢献する」と述べた。

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