スイッチや操作システムなどを製造する独マルクアルトはこのほど、水滴などが付いて濡れた状態でも正確に機能する静電容量センサー「スペリオル・センサー・ソリューション(S3)」を開発したと発表した。車両のキーレスエントリーシステムに使用すれば、雨や雪でドアの取っ手が濡れていても確実にドアを開閉することができる。
マルクアルトによると、指が触れた場合と雨の水滴が当たった場合では、同様の静電容量の変化が起きるため、従来のセンサーでは、指が触れたのか、あるいは、雨の水滴が当たったのかを区別することができず、誤作動する可能性があった。これに対し、スペリオル・センサー・ソリューション(S3)は、対象物がどこから近づいてくるかを分析するため、指と水滴を区別することができる。
マルクアルトでは、当該センサーは車両のドアだけでなく、燃料タンクのキャップ、トランク、ボンネットなどにも活用することができるとしている。また、自動車以外にも、建機・農機、船舶、電動工具、高圧洗浄機、家電、シャワーなどのタッチ機能にも適している。