商用車大手ボルボ、20年は40%の減益

スウェーデン商用車大手のボルボグループが3日発表した2020年通期決算の営業利益は285億6,400万クローナにとどまり、前年(479億1,000万クローナ)から40.4%減少した。コロナ禍からの回復は進んでいるものの、4-6月期の受注低迷が響いた。売上高は同21.7%減の3,384億4,600万クローナ。営業利益率は11.1%から8.4%に低下した。

10-12月期(第4四半期)の営業利益は前年同期比18.6%増の109億3,400万クローナで、前期(72億1,700万クローナ)から37億1,700万クローナ増加した。売上高は8.1%減の969億1,700万クローナ。営業利益率は2.5ポイント増の11.3%だった。

20年通期を部門別にみると、主力のトラック事業(売上高:25%減の2,082億6,200万クローナ、営業利益:45%減の172億5,100万クローナ)、建設機械事業(売上高:8%減の814億5,300万クローナ、営業利益:15%減の100億7,100万クローナ)、エンジン事業(ボルボ・ペンタ、売上高:11%減の118億9,100万クローナ、営業利益:23%減の14億4,800万クローナ)の3事業はいずれも減収減益となった。バス事業(売上高:36%減の197億9,100万クローナ)は、営業利益が133%減の4億4,500万クローナの大幅赤字に転落した。

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