オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは4日、企業向けにデータインテグリティ(データの完全性)サービスを提供する米プレシャスリーとの提携を更新すると発表した。企業の持つビッグデータの整合性を高めるために欠かせない位置情報技術を提供し、プレシャスリーの顧客の意思決定をサポートする。
プレシャスリーは企業などが持つ「素データ」の正確性を高めることで、データに基づく意思決定をしやすくするソリューションを開発している。トムトムは同社に高精細の地図情報と、全世界で6億台を超える接続機器から収集したリアルタイムの交通データおよびその履歴を提供する。これにより企業は、自らの活動を正確な位置情報データに基づいて定義できるようになる。具体的には、保険会社のリスク管理や金融機関の詐欺防止、小売企業のマーケティング活動に役立つ。
トムトムは提携を通じて市場の傾向と場所ごとの知見を共有し、自社製品の開発にフィードバックしていく。