英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は9日、ロンドンで展開する電気自動車(EV)SUV「ジャガー・Iペース」を使ったプレミアム・ハイヤーサービス事業「ハブン(Havn)」の過半数株式を、ハイヤー予約サービスの独ブラックレーンに売却したと発表した。これによりブラックレーンは自社のポートフォリオに高級EVを追加するとともに、フリート全体の電動化を加速させる。取引額は明らかにされていない。
ハブンはJLRのベンチャーキャピタル子会社インモーションによって2019年に設立された。高級EVをハイヤーとして使うことで、ラグジュアリー感と持続可能なモビリティの体験を提供している。利用者はオンライン予約する際に車両のオーディオや空調、運転手とのコミュニケーショの好き嫌いなどを設定することができる。
ブラックレーンとハブンは新型コロナ対策として、運転手の検温・マスク着用や車内の消毒を徹底するとともに、乗客にはマスクと消毒剤を無料で提供するとしている。