仏ヴァレオがEIBから6億ユーロの融資枠獲得、研究開発を強化

仏自動車部品大手のヴァレオは10日、排出削減と安全性向上に向けた研究開発プロジェクトに対し、欧州投資銀行(EIB)から6億ユーロの融資枠を確保したと発表した。期間は2022年5月までの予定で、すでに第一弾として3億ユーロの融資契約を結んだ。資金は仏国内のほか、ドイツ、チェコ、アイルランドでの研究開発事業に充てる。

ヴァレオは当該資金を、◇電動化◇エネルギー効率の改善(48V電源、バッテリー冷却、暖房システムなど)◇安全性の強化(運転支援技術、自動運転技術、スマート照明やワイパーシステムなど)の分野のほか、市場の需要とヴァレオの成長性が見込める分野にも投資していく。

ヴァレオは2009年に3億ユーロの融資を受けて以来、EIBと取引関係にある。同社のジャック・アシェンブロワ最高経営責任者(CEO)兼会長は、「自動車産業で起きている地殻変動を考えると、今回の融資は極めて重要だ。我々が研究活動を継続し、二酸化炭素(CO2)排出低減と安全性向上の技術分野において主導的な地位を強化するのに役立つ」と述べた。

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