スカニアの液化ガストラック「G410」、食品輸送会社の排出量削減に貢献

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は12日、フィンランドの食品輸送事業者ハリ・ミッコラが運用する同社の液化ガストラック「G410」が排出量削減で効果を上げていると発表した。液化バイオガスを燃料とする同トラックに電気式のハイブリッド温度制御システムを導入することにより、二酸化炭素(CO2)排出量を最小限に抑えながら信頼性の高い食品配送を実現している。

同システムはG410のエンジンに取り付けられた発電機から電力の供給を受ける。従来のディーゼル機関を動力源とする温度制御システムと異なり、アイドリング状態でない場面でもシステムを稼働できる。ハイブリッド温度制御システムがフィンランドで使われるのはこれが初めて。ミッコラ社の幹部によると、燃料消費量はこれまでの半分で済む。

ハリ・ミッコラのフリートはG410とトレーラーからなる全長25メートルの車両で、総重量は40~60トン。独ディスカウントスーパー大手のリドルでも同じフリートが2020年9月から運用されている。

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