フィンランドの自動車受託生産メーカー、ヴァルメット・オートモーティブ (以下、ヴァルメット)は23日、ドイツのキルヒァルト(バーデン・ヴュルテンベルク州)に電動車用のバッテリー工場を建設すると発表した。同社にとって3番目の電池工場となる。従業員数は約160人を見込んでおり、2022年第1四半期に試験生産を開始する予定。
ヴァルメットはすでに、フィンランドのサロにバッテリー工場を持つ。同国のウーシカウプンキにある自動車工場では現在、バッテリーの生産ラインの整備を進めており、2021年下半期に生産を開始する計画。
3番目の工場はドイツに建設する。ドイツの自動車メーカーから、Tier1サプライヤー(自動車メーカーに直接納品するサプライヤー)としてバッテリーを受注したため。当該契約には、省資源や不要な輸送の回避が盛り込まれていることから、顧客の近くに工場を設ける。
新工場は、旧印刷工場を活用するもので、2021年第2四半期に改築工事を開始する予定。従業員約160人のうち、生産分野に約120人、管理および開発分野に約40人が従事する予定。
ヴァルメットはさらに、ドイツのミュンヘンとバート・フリードリヒスハルにあるエンジニアリング拠点の人員も増強する計画。バッテリーシステムやセルモジュール、バッテリーデザインなどの開発分野のエンジニアやバッテリーシステムの試験分野のエンジニアを募集する。