トヨタ、キント欧州法人を設立

トヨタ自動車の欧州法人トヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)は4月6日、さまざまなモビリティ・サービスを提供するブランド「KINTTO(キント)」の欧州法人KINTO Europeをドイツのケルンに設立したと発表した。KINTOを通して、リースや定額サービス、カーシェアリングなど、さまざまな移動需要に対応したサービスを提供していく計画で、欧州5カ国に現地法人も設立した。

KINTO Europeには、日本の金融統括会社トヨタファイナンシャルサービス(TFSC)が51%、TMEが49%を出資する。TFSC、TMEの両社とも日本のトヨタ自動車が100%出資している。

KINTO Europeには、これまでトヨタ・フリート・モビリティ(TFM)が提供していたリースサービスのほか、トヨタがKINTOブランドで提供していた様々なモビリティ・サービスを集約する。トヨタは欧州では、2020年初めにKINTOブランドを導入しており、現在は、KINTOはすでにドイツ、イタリア、フランス、スペイン、英国、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、ポルトガルの9カ国で事業を展開している。

具体的には、KINTO ブランドを通して欧州で、◇KINTO One(リースサービス)◇KINTOFlex(定額サービス)◇KINTO Share(企業・公共機関・個人向けのカーシェアリングサービス)◇KINTO Ride(ライドヘイリングサービス)◇KINTO Join(従業員用の法人向けカープーリングソリューション)◇KINTO Go(旅行計画、公共交通機関のチケット、駐車場などのサービスに対応するマルチモーダルサービス)――の6つのサービスを提供する計画。

例えば、ドイツでは差し当たり、リースサービス「KINTO One」と定額サービス「KINTO Flex」の2つのサービスを開始しており、カーシェアリングサービス「KINTO Share」も近く導入する予定。

TMEは、KINTO Europeの設立に伴い、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス、英国の5カ国に現地法人を設立した。なお、英国法人は、TMEによる現地企業インチケープ・フリート・ソリューション(IFS)の買収を通して2020年半ばに発足している。

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