いすゞとボルボ、戦略的提携が本格始動

いすゞ(東京都品川区)は4月1日、スウェーデンの商用車大手ボルボ・グループとの戦略提携を同日から本格的に開始したと発表した。両社は2020年10月に商用車分野における戦略提携について基本契約を締結していた。また、同提携で合意したいすゞによるボルボ・グループ傘下のUDトラックスの事業取得についてはすでに、当局の認可を得て手続きを完了した。

両社は、中・小型トラックを得意とするいすゞと大型トラックを得意とするボルボ・グループのそれぞれの強みを生かすとともに、協力による規模のメリットを活用し、相乗効果を生み出していく。また、商用車における既存技術および先進技術の開発においても協力を進めていく。

具体的には、いすゞはUDトラックス事業の取得により、国外市場における大型トラック事業を強化する。都市型物流への対応では、いすゞが得意とする中・小型トラックでの協業を進める。さらに、調達においても協力し、スケールメリットを生かしていく。

このほか、戦略提携を進めるため、いすゞとボルボ・グループは、両社の最高経営責任者(CEO)、社長、役員によるアライアンスボードを設置し、日本(東京都品川区)とスウェーデン(イエテボリ)の両国にアライアンス・オフィスを開設する。

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