独べバストと伊グリーンG、小型の電動作業車を開発

独自動車部品メーカーのベバストは6日、イタリアの電気自動車・システムメーカー、グリーンG(Green-G)がこのほど発表した電気小型商用車「ecarry」に車載充電池や熱管理システムを供給していると発表した。「ecarry」は、例えば、廃棄物処理、園芸、近距離の輸送業務など、都市部におけるサービス事業者や自治体の業務向けに開発した車両。ベバストとグリーンGは今後さらに新しいモデルの開発も視野に入れている。

「ecarry」の車両重量は最大3.5トン、最高速度は時速80キロメートル。標準仕様モデルには、べバストのリチウム・ニッケル・マンガン・コバルト電池(35キロワット時)を搭載している。プレミアム仕様モデルには2つの電池(計70キロワット時)を搭載している。1回のフル充電での航続距離は最大250キロメートルとなっている(車載充電池の数によって航続距離は異なる)。

べバストはこのほか、車内の空調用に高電圧ヒーターや電力消費の削減に寄与する熱管理の制御機器を供給している。高電圧ヒーターは、直流電気をほぼ損失なく熱に変換することができるという。

グリーンGはイタリアのGoriziane Holdingの子会社で2019年の設立。気候変動防止や持続可能性に重点を置いており、電気自動車やシステムを開発している。

上部へスクロール