欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は12月15日、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナウイルスワクチンについて、追加接種(ブースター接種)に使用することを勧告した。J&Jのワクチンは1回の接種で済むタイプ。EMAは最初の接種から2カ月以上が経った18歳以上の人を対象とする追加接種を推奨している。
同年齢層を対象とする追加接種への使用が承認されるのは、米ファイザー・独ビオンテック連合と米モデルナのワクチンに次ぐ3件目。EMAはファイザー、モデルナのワクチンを2回接種した人が追加接種でJ&J製ワクチンを使う「交互接種」も可能との見解を示した。
欧州では新型コロナ感染拡大に歯止めがかかっておらず、EU保健当局の欧州疾病予防管理センター(ECDC)は11月、域内各国は全成人を対象に新型コロナウイルスワクチンの追加接種を行うべきとする声明を発表した。また、ECDC とEMAは7日、異なる種類の新型コロナワクチンを接種する「交互接種」を推奨する勧告を出した。