独自動車・産業部品大手のシェフラーは19日、電気モーターの永久磁石に使用するレアメタル金属をノルウェーのREEtecから調達すると発表した。希土類酸化物について、2024年から5年間の購入契約を締結した。シェフラーはこれにより、ハイブリッド駆動モジュールや電気駆動システムに使用する電気モーターのサプライチェーンの持続可能性を強化する。
シェフラーは2021年から電気モーターを量産しており、出力20kWから300kW超の製品を顧客に供給している。
シェフラーは2030年までに半製品および原材料のサプライチェーン(スコープ3上流)における排出量を25%削減し、2040年までに炭素中立(カーボンニュートラル)を達成することを目指している。
REEtecは、独自の技術に基づいて2019年から工業規模で希土類を抽出している。シェフラー向けのレアメタル金属は、カナダのビタル・メタルズから調達した希土類炭酸塩をノルウェーのヘロヤ(Heroya、ポルスグルン近郊)の新工場で処理して供給する。