仏自動車部品大手フォルヴィアグループ傘下の独自動車照明・電子部品大手ヘラーは4月29日、ライフサイクルソリューション部門の再編計画を明らかにした。スペア部品と保守メンテナンス事業を強化するとともに、特殊アプリケーション事業を統合もしくは売却する方針だ。車の耐用年数を延ばすソリューションへの需要の高まりを受け、関連する事業に経営資源を集中投資する狙いがある。
同社はライフサイクルソリューション部門の活動を通じ、スペア部品の手配や保守メンテナンスからワンストップサービスの提供まで、アフターマーケット分野における統合的なエコシステムの構築を目指している。それにより、関係者すべてに価値を提供するとともに、資源や材料の「責任ある取扱い」にも貢献するとしている。
特殊アプリケーション事業は農業や建設機械をはじめ、バス、トレーラーハウス、海洋セクター用など様々な特殊車両向けに照明や電子部品を開発製造、販売している。
ヘラーのライフサイクルソリューション部門は全世界で約4,200人を雇用する。2020/21年度の売上高は9億ユーロ。そのうち特殊アプリケーション事業の売上高は4億ユーロ、従業員は約2,500人だった。