仏ルノー、金融子会社RCIバンクサービスを改名

仏自動車大手のルノー・グループは10日、自動車金融子会社RCIバンクサービスを「モビライズ・ファイナンシャルサービス(Mobilize Financial Services)」に改称すると発表した。グループのモビリティ・ブランド「モビライズ(Mobilize)」と密接に連携し、VaaS(サービスとしてのクルマ)の事業モデルを打ち立てていく。

新ブランドは(1)車両のリースおよびサブスクリプション(2)中古車購入融資(3)利用ベースの保険と決済業務――の3つを事業の柱に据える。

(1)については販売店網と連携してオペレーティングリースの事業を拡大する。また、2021年に買収したスペインのサブスクサービス企業Bipiの技術をもとに新たなサービスを提供し、30年までに欧州市場で20万件のサブスク契約の獲得を目指す。

(2)では中古車購入に際し、きめ細かな資金調達サービスを提供することで、2030年までに中古車向けの新規融資をこれまでの3倍の100億ユーロに引き上げる。

(3)は利用ベースの自動車保険の提供と併せ、決済子会社「モビライズ・ペイ」を新たに設立し、米ビザと提携して電動車の充電にも使えるクレジットカードを発行する。2030年までに、保険事業で360万件、決済事業で100万件の契約達成を目指す。

ルノーは新ブランドについて、新たな生活スタイルを求める全世界の顧客ニーズに応えていくとしている。

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