日本精工(NSK)と独複合企業ティッセンクルップは12日、NSKのステアリング事業とティッセンクルップの自動車事業(ティッセンクルップ・オートモーティブ・テクノロジー)による合弁会社の設立について基本合意したと発表した。両社は今後、詳細を協議し、年内の最終合意を目指す。
両社のステアリング事業は、製品タイプ、顧客、地域における補完性が高く、相乗効果が高いと見込んでいる。両社の知見を統合することで、高い技術水準の幅広い顧客ニーズに対応できるようになり、グローバル市場における競争力を強化できると期待している。
両社は差し当たり、ステアリング事業に的を絞って協議し、その後、他の分野についても協力の可能性を模索していくもよう。独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、ティッセンクルップの自動車事業の売上高は約45億ユーロで、うちステアリングシステムは21億ユーロを占めている。
同紙によると、NSKは小型の大衆車向けの部品供給を強みとする一方、ティッセンクルップは大型車や電動車向けにステアリングシステムを供給している。