独フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは5月23日、スウェーデンの物流テクノロジー企業アインライド(Einride)から電気トラックを110台受注したと発表した。これは同社の電気トラックの受注として過去最大の規模。アインライドは今年後半から来年前半にかけ、調達した車両を欧州全域に業務投入する。
電気トラックはアインライドの仕様に沿って製造され、同社のオペレーティング・システム「サガ(Saga)」を搭載する。スカニアは同システムのプラットフォームを通じてフリート運行のデータを収集し、製品開発に役立てる。
両社は今後も提携を通じて道路貨物輸送の脱炭素化を進める。スカニアでEモビリティ事業を統括するフレデリック・アラード氏は、「アインライドと協力し、運送業界の持続可能な発展に向けた新たなソリューションとデジタルサービスを共同で開発していく」と述べた。
アインライドは2016年の設立で、物流向けの電気自動車の自動運転技術を開発している。19年に世界で初めて、自動運転電気トラックによる公道走行試験を成功させている。