英JLRとプラグアンドプレイ、イノベーションハブ創出プログラムを始動

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は6月21日、米ベンチャーキャピタル(VC)大手プラグアンドプレイの英国法人、プラグアンドプレイUKとの協力プログラムを開始した。同時に、ウォーリック大学と同大付属の非営利組織アドバンスド・プロパルジョンセンター(APC)、自動運転開発支援組織のゼンジック(Zenzic)の参加も明らかにした。同プログラムは電動化を軸とした長期的なブランド価値向上戦略「Reimagine」の一環となる。

JLRは4月、起業家が革新的なアイデアを形にするための英国初のイノベーションハブをプラグアンドプレイと協力して開設する計画を発表した。同ハブはデジタル経済のエコシステム構築に加え、潜在的なパートナーとJLRとの接点としても期待されている。

今回の活動では、ウォーリック大学が◇起業やスピンオフ、ライセンス供与などの形で商業活動の準備ができている新しい研究の紹介◇独自のイノベーション・エコシステムである「ウォーリック・イノベーション・ディストリクト」の公開◇次世代のイノベーター、起業家、ビジネスリーダーとなる学生との交流――を行う。

APCは、排出ゼロの輸送実現を目的に最先端技術の開発に取り組む企業や組織に資金やサポートを提供する。同団体は電動車関連の新興企業支援に向けた10億ポンド規模の基金を管理する。

ゼンジックは自動運転車のエコシステム構築に向けて産官学の連携を進める。同組織はすでにプラグアンドプレイと協力し、新興や中小の企業に自動運転技術やコネクテッド技術の開発機会を提供する「CAMスケールアップ・プログラム」を実施している。

プラグアンドプレイUKのプログラムは、米国やドイツ、中国など各地で実施される他のプラグアンドプレイ・プログラムとも連携していく。

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