英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は1日、全社的なサプライチェーンの変革に向けて、製造やサプライチェーン関連分野で豊富な経験を持つバーバラ・バーグマイアー氏を常務取締役として迎えたと発表した。同氏が率いる新部門「産業組織」(インダストリアル・オーガニゼーションズ)は製造と購買、調達の各部署を統合し、車両生産における一貫性のあるエコシステムの構築を統括する。これにより同社は、電動化を軸とした長期的なブランド価値向上戦略「Reimagine」を加速させる意向だ。
バーグマイアー氏は世界的な自動車及び航空宇宙産企業において、製造やサプライチェーン、サプライヤーに関する豊富な経験を有し、OEMやティア1、サプライヤーの現況についても広範な知見を持つ。JLRのティエリー・ボロレ最高経営責任者(CEO)は同氏の役割について、「サプライチェーンのすべての要素を調和させる」ことだと説明する。
バーグマイアー氏はBMWでの24年に及ぶキャリアの中で、シャシ&ドライブコンポーネント部門やアセンブリ&ロジスティクス部門などの責任者を務めた。その後、ドレクスルマイヤーの最高執行責任者(COO)、エアバス・ディフェンス・アンド・スペースの取締役執行役員を経て、今年7月からJLRに移籍した。