印鉄鋼大手タタ、ケルト海の洋上風力発電事業で独RWEと協力

インド鉄鋼大手のタタ製鉄は6月29日、北東大西洋のケルト海で計画されている浮体式洋上風力発電パークの建設事業において独エネルギー大手のRWEと協力すると発表した。両社は発電施設備の基礎や構造物に用いる鉄鋼材の研究開発を共同で実施し、専門知識を共有する。タタが鉄鋼資材を提供する予定で、タタの英サウスウェールズ州ポート・タルボット製鉄所から出荷する。

同事業は発電容量がギガワット(GW)クラスとなる。英ウェールズ州で最大の電力事業者であるRWEは、英国王室領を管理する公益法人クラウン・エステートが実施する同事業の入札(リースラウンド)で、海底パイプラインを展開することを提案している。同事業が実現すれば、ウェールズの経済発展と雇用の創出につながると期待されている。

英国は2030年までに洋上風力発電容量を50GWとする目標を掲げている。

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