仏自動車部品大手フォルヴィアグループ傘下の独自動車照明・電子部品大手ヘラーは8月30日、熱管理システムの製品ポートフォリオを拡充すると発表した。モビリティの全般的な電動化に対応するもので、最新の電子バルブ・アクチュエータ(eVA)と、強力な水循環ポンプ(MPX)を開発して製品ラインナップに強化する。両製品の量産開始は2025年を予定する。
熱管理システムは電気自動車(EV)の耐用年数や効率、性能向上に大きく寄与する。eVAとMPXはEVの冷却回路の冷却水を適切に循環させることで、バッテリーや電子部品などの温度調整を最適化する。これによりリチウムイオン電池の耐用年数と効率が向上し、航続距離の延伸に寄与する。
開発するMPX製品は消費電力300ワットと400ワットのカテゴリーで利用できる。eVAは冷却回路に冷却水を流す多方向バルブを制御するもので、アクチュエータがバルブの入力と出力を自動開閉する。冷却水の温度調整も可能。ブラシレスモーターで動作し、2つの異なるトルクカテゴリーで利用できる。