ドイツ連邦陸運局(KBA)は4月5日、同国の2023年3月の乗用車新車登録が28万1,361台となり、前年同月に比べ16.6%増加したと発表した。1~3月の累計は、前年同期比6.5%増の66万6,818台だった。なお、1~3月の登録台数は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)前の2019年1~3月の新車登録を約25%下回っている。
3月の顧客別の登録台数は、法人が18万8,517台で全体の67.0%(前年同月比25.3%増)を占めた。個人は9万2,672台で市場シェアは32.9%(前年同月比2.1%増)だった。
ブランド別では、ドイツ勢は、ほぼすべてのブランドが前年同月を上回った。中でも、メルセデスベンツ(38.1%増)、MINI(34.0%増)、フォルクスワーゲン(VW)(29.5%増)、アウディ(27.3%増)、ポルシェ(20.4%増)、オペル(12.8%増)は2ケタの増加となった。
国外ブランドでは、リンク・アンド・コー(Lynk & Co)(356.4%増)やMG Roewe(270.8%増)が急伸している。
日本勢は、スズキ(112.8%増)、日産(60.3%増)、マツダ(13.9%増)が2ケタの増加となった一方、三菱自(50.0%減)、ホンダ(45.4%減)、レクサス(28.2%減)、スバル(18.1%減)は2ケタの減少となり、トヨタ(5.3%減)も前年同月を下回るなどバラツキが見られた。
■ BEV、3月は28.0%増加
燃料別では、純粋な電気自動車(BEV)が前年同月比28.0%増の4万4,125台となり、市場シェアで15.7%を占めた。
ハイブリッド車は前年同月比11.0%増の8万4,029台(市場シェア29.9%)だった。うち、プラグインハイブリッド車は前年同月比38.5%減の1万6,776台(市場シェア6.0%)となっている。
ガソリン車は前年同月比22.8%増の10万3,271台(市場シェア36.7%)、ディーゼル車は前年同月比7.8%増の4万8,597台(市場シェア17.3%)だった。